ピザって何時ごろからある食べ物なのだろう?
イタリア料理の中では比較的早く日本でも食べられるようになったのがピザ、気軽にさくっと食べられるのも魅力です。
イタリアに行くと石窯で焼いた本格的なピザを頂くことができますし、最近は日本国内でもこうしたイタリアの作り方で焼いたピザを頂けるようになっています。
ピザはイタリアで作られ始めたものだろうと思っている人も多いと思いますが、実はピザのルーツをたどるとエジプトに行きつくのです。
古代エジプトでは小麦をひき粉にしてから水で溶き、それを焼いて食べていました。
この食文化はもともとメソポタミアで生まれたものとされていますが、古代エジプトでは発酵させたものを焼くという一段階上をいくものだったといいます。
丸くて平らで石窯の側面に貼り付けるようにして作る独特な製法も紀元前3000年くらいに行われていたといいますからびっくりです。
イタリアではどうなのか?というと、ピザに近いものが作られるようになったのは16世紀、小麦粉の生地にニンニク、ラード、塩などを入れて焼いたものが発祥といわれています。
フォカッチャにかなり近い作りになりますが、この後、より柔らかな生地が作られるようにになり、ラード、コショウ、さらにバジルなどをトッピングしたタイプ、さらに小魚をトッピングしたタイプも登場しました。
ピザのようなものが作られるようになったはエジプトとされていますが、現代のピザに近いものが作られたということもあり、このイタリアで作られたピザを最古とする意見もあるようです。
PIZZAとなって多種のピザが生まれた
ピザに欠かせないといえるくらいに利用されることが多いトマト、このトマトがトッピングされるようになったことで、現在のPIZZAという名称になりました。
このトマトを乗せたピザが登場したのがナポリです。
イタリア南部は16世紀辺りからトマトの栽培が始まり、水牛の乳からモッツアレラチーズも誕生しました。
トマト、モッツアレラチーズが利用されたピザは非常においしく、ナポリに広がったのです。
ナポリで初めて作られたピザ専門店は、ブランディ、1830年に生まれた名店な屋台から始まったとされています。
日本人も大好きなマルゲリータ、このピザは1889年に誕生したもので、当時のマルゲリータ王妃に献上され、いたく王女が気に入ったことでそのピザがマルゲリータと呼ばれるようになります。
バリる、ラードを乗せたもの、トマトのトッピング、さらにトマトソースにモッツアレラチーズ、バジルを利用したピザが用意されていました。
トマトの赤、モッツアレラチーズの白、バジルの緑、まさしくイタリア国旗の色合いだったことも、王女を感動させた要因となっていたようです。
今では世界で作られているピザも、こうした歴史の中で進化していった食べ物だとわかります。
イタリアのピザ有名店、いつか行ってみたいお店
ガレリアの傍にあるピザのお店として有名なピッツェリア スポンティーニは、安くておいしいと評判のお店です。
週末は長い行列になるといわれる現地の方にも人気のピザ屋さんはボリュームたっぷりの分厚いピザが人気となっています。
Corso Buenos Aires, 60 (ingresso da Via Spontini, 4), 20100 Milanにあるお店です。
ふわふわの生地が特徴となるので、ピザはクリスピータイプが好きという人にはどうかな?と思いますが、地元でも大人気となっているお店なので、行ってみる価値ありといえます。
アウパッカナポリから1本道を入るところにあるお店、ピッツェリア ディ マッテオも行列ができるお店として有名です。
Via dei Tribunali, 94, 80138 Napoliにあるこのお店も気軽にピザを楽しめるリーズナブルなお店ですが、やはり行列の絶えないお店なので、並ぶこと前提で行く方がいいでしょう。
大きくてパリッと仕上がったピザはナポリっ子たちをうならせ、観光客にも大人気です。
ここは通常のピザもおいしいのですが、Pizza Fritta、揚げピザも有名、サクサクの生地の中から出てくるトロっと溶けたリコッタチーズと具材が最高といわれています。