イタリアのママの味、おいしいイタリア家庭料理とは
我が家の味は日本の家庭の中にもあり、実家を離れてからその味を恋しく思うこともあります。
イタリアでも古くから作られてきた家庭料理があり、イタリア料理店でも登場するメニューもありますが、それぞれのご家庭で味が違うのだそうです。
イタリアの家庭でいただく料理を理解していることで、実はイタリア料理店に行ったときメニューの選択に役立ちます。
どんなお料理をどんなふうにいただくのか、イタリアの家庭でメジャーな料理を理解しておくといいでしょう。
アンティパストは前菜、パスタやお米料理の前にいただくもの
パスタやお米料理は時間がかかるので、その間にいただくお料理として存在するのがアンティパストです。
非常にシンプルなものが多く、例えばカプレーゼ、生ハムとメロンなど食前酒と一緒にいただく軽いお料理となります。
切って盛り付ければ完成というお料理や作り置きしておける冷製料理が多く、温かいアンティパストカルドと冷たいアンティパストフレッドという形で登場です。
冷たい前菜から暖かい前菜を頂き、その後、プリモピアット・・第一のお皿に進みます。
第一のお皿、ここから本格的なお料理の始まり
第一のお皿という意味があるプリモピアット、いよいよ本格的なお料理に入りますというスタートの料理です。
通常炭水化物系の料理で、お米料理、パスタ料理が出てきます。
第一のお皿となりますが、ここも複数出てくることがあり、例えばスープが出てきてパスタが出てくるという時もありますし、パスタがきてリゾットが出てくることもあるのです。
日本人は小食な方が多いので、ここでおなか一杯になる方もいるかもしれません。
第二のお皿はメインディッシュ、セコンドピアット
第二のお皿という意味があるセコンドピアット、メインディッシュの登場です。
お肉料理、魚料理が出てくるところはフランス料理と同じ形になりますが、イタリア料理の場合は煮込み料理が多いという特徴があります。
イタリアの家庭では今日はお肉、明日は魚というようにメインディッシュを考えるようです。
牛の煮込みのほかに焼きの料理もありますが、家庭では煮込みが多いと聞きます。
レストランに行くとこのセコンドピアットも魚、肉が用意されることがあり、その場合、魚料理、肉料理の間にシャーベットなどお口直しが挟まることも多いです。
野菜料理はコントルノ、メインディッシュと一緒、若しくは後に出てくる
コントルノは副菜という意味があり、メインディッシュと一緒に出てくることもありますし、メインディッシュの後に出てくることもあります。
プリモピアットもセコンドピアットもお肉、野菜、炭水化物と野菜が少ないので、やっとここで登場という感じです。
ほうれん草のソテーなどソテー料理も多いですが、サラダが提供されることもあります。
サラダはドレッシングがかかっていない状態で提供されることがほとんどで、一緒に提供されるオリーブオイル、塩、コショウ、ビネガー、バルサミコなどを自分の好みで味付けする事が多いです。
家庭でも市販のドレッシングを利用するご家庭は少なく、通常オリーブオイルや乾燥ハーブ、塩、コショウなどを利用しシンプルに作ることが多いといわれています。
ドレッシングもママンの味なんです。
サイドにドルチェ、デザートが出てきます
イタリア料理の最後はドルチェ、フレッシュフルーツやパンナコッタ、ティラミスなどが出てくることもあります。
イタリアはジェラードがおいしいことでも知られていますが、ジェラードもドルチェに含まれるものです。
イタリア料理をコースで食べに行くと、こんな量食べられないよとギブアップする方もいます。
日本人とは違い、食事を長い時間かけて楽しむという風習があるイタリアでは、家庭でもゆっくり多くの料理を頂くのです。
