ピサの斜塔ってどういう塔なの?
ピサの斜塔はイタリアの観光スポットの中でも特に有名です。
ピサのドゥオモ広場、世界遺産登録されている中の一部にあるピサの斜塔は、斜めに傾いている不思議な建造物として知られ、世界中の観光客が訪れます。
1173年、ピサ大聖堂の鐘楼として建築されたこの塔は、建築当時、高さ10m程度になったころから傾き始めたとされ、1185年には傾きが不安視され一時工事が中断されたほどです。
しかし結局、傾きを直すことなく1372年に完成し現在に至ります。
なぜ傾いているのかというと、ピサの斜塔が建てられる時、地盤にアルノ川の土砂が利用されたためといわれています。
これほどの建物を支えるためには、深く基礎を入れることが必要となりますが、基礎を作るにあたり、皮からの土砂という地盤は弱すぎたのです。
工事の途中からすでに地盤沈下が始まり、とうとうあの傾きになったといわれています。
所在地はPiazza del Duomo, 56126 Pisa PI, Italy、開館時間は時期によって異なるので注意が必要です。
12月から1月は午前10時から午後5時、11月と2月は午前9時45分から午後5時45分、3月は午前9時から午後6時、4月から9月は午前8時30分から午後8時30分、10月は午後9時から午前7時となっています。
ピサの斜塔を見学する際の注意点
ピサの斜塔は登ることができますが、事前に予約を入れておくほうがいいでしょう。
人数制限があるので、登りたくても登れないことがあります。
またバッグの持ち込みが禁止となっており、チケットオフィスのロッカーに預けることが必要です。
ヒールなどの靴では滑りやすく転んでしまうこともあり、スニーカーなどの方が安全に登れます。
予約はピサの斜塔の公式サイトから入場予定日の20日前から前日まで大丈夫です。
ただオンライン予約枚数に限りがあるので早めに予約するほうがいいでしょう。
ピサの斜塔見どころは?
斜めに傾いている塔を見るということも見どころですが、ピサの斜塔があるドゥオモ広場は奇跡の広場といわれ、美しい広場です。
200年以上という長い年月をかけて作られたこの広場には、円形状の大理石で作られた礼拝堂、トスカーナ地方の聖堂建築のモデルとなったとされる大聖堂なども美しく神秘を感じます。
イタリアの建築に大きな影響を与えたとされるこれらの建築物、広場全体をしっかり目に焼き付けてほしいです。
周辺にはジョットの鐘楼、サン・ジミニャーノの塔等、おすすめスポットも沢山あります。
ピサの斜塔への行き方
ローマ、フィレンツェなどの主要都市からピサの斜塔に行くにはどうすればいいか、まずローマからは、ローマ中心駅のテルミニ駅を出発します。
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅で下車です。
トレニタリア社とNTV社と2社の列車が利用でき、チケットはオンライン予約が便利といわれています。
フィレンツェから行く場合、主要駅フィレンツェSMN駅からリヴォルノかピサ方面行の列車に乗り、ピサセントラル駅で下車です。
特急列車や高速列車の場合、この駅に下車できなくなるので、普通もしくは快速列車を利用します。
ここからバスに乗るか、徒歩で移動しますが、バスに乗る場合は、駅前広場正面のNH カヴァリエーリホテルの真下にあるバス停を利用すると便利です。