イタリアの歴史について

イタリアの歴史

イタリア、紀元前に始まった歴史とは

紀元前8世紀にローマが建設されていますが、実はその前のイタリアがどうだったのか、その歴史はわかっていないことが多いようです。
王政ローマについては、伝承により伝えられていて、紀元前509年、7番目の王となったタルクイニウス・スペルブスが追放されたことで共和制ローマが始まったとされています。

その後、数世紀にわたりローマは領土の拡張を始めますが、ローマに敗れたとしても複縦者にするのではなく、ローマを構成する同盟国として扱っており、この複縦ではないというやり方がローマを大きくしたといわれています。

一世紀に入るとローマは内乱に次ぐ内乱で混とんとした時代を迎えます。
同盟市民とローマ人・元老院の大反乱がきっかけとなった同盟市戦争、スッラの死後に始まった第三次奴隷戦争、カエサルの名をあげたガリア戦争・・・と、長き内乱の時代です。
オクタウィアヌスがプトレマイオス朝のエジプト女王クレオパトラと組んだアントニウスを、アクティウムの海戦で破り、やっとこの混とんとした内乱の時代が終わりを告げます。

しばらくの間、元老院からアウグストゥスとプリンケプスという第一の市民の称号を与えられたオクタウィアヌスは皇帝として君臨することになるのです。ここにローマ帝国が誕生、養子ティベリウスが後を継ぎ、平和と安定の世界が訪れます

イタリアの中世・・東西に分かれたローマ帝国の中で光ったキリスト教会

ローマ帝国はその後、ゲルマン人の侵入などもあり国力がどんどん弱くなっていきます。
西と東に分かれ西ローマ帝国はその後さらに分裂、滅びる運命をたどっていったのです。
分裂によって生まれたフランク王国こそ、現在のフランス、ドイツ、イタリアとなります。
フランスは王国をしっかり築きヨーロッパの中心と呼ばれるまでに繁栄しましたが、イタリアは国力を無くしていったのです。

しかしその中でもキリスト教会は力をつけていきます。
現在もイタリア、ローマにはバチカンがありカトリックが根付いている国です。
その後、イタリアは地方都市国家に分裂していくのですが、キリスト教会は政治的権力を持つまでになっています。

十字軍の遠征などがあったことで、その後イタリアは商業的に成功し、15世紀になるとメディチ家によってルネッサンス文化が繁栄しました。
商業的にうまくいっていること、また芸術的な面でも繁栄しましたが、政治的に落ち着くことはなく大混乱状態が継続、次々に小国分裂となり、そんな状態の時にフランスが侵攻、次いで大海軍を率いたスペインまで侵攻、やっと混乱が終わりそうな時に革命が終わりフランスのナポレオン軍・・と次々に襲われたのです。

混迷を極めたイタリア・・統一は19世紀後半

混とんとした時代、内乱や侵攻などを受け続け、イタリアという国は落ち着く暇がないというくらいに混乱を極めました。
最終的にイタリアとしてまとまるのは19世紀です。
しかし立憲君主制王国として新たなる歴史が始まったイタリアも、第一次世界大戦の渦に入り込みます。

第一次世界大戦に勝利したものの、その戦争の被害は政治にも影響を与えこの時代になっても政治の混乱はまだ収まることはなかったのです。
そこに登場したのがムッソリーニのファシスト党、ローマ帝国の復活を夢見ますが、後に始まった第二次世界大戦で敗戦、それによってイタリアは共和国として再度、歴史を始めることになりました。

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